オリジナル短編小説を投稿しました
ノクターンノベルズにて、
オリジナルの短編小説を投稿しました。
Skebにてご依頼いただき、執筆した作品です。
攫猿は「おーい」という人語を発し、
それに応えてしまった女は催眠状態に陥ります。
彼奴らはこの力を用いて、
女を攫い自らの仔を産ませていくのです。
本文をここでも少しご紹介いたします。
「おーい」
「え……?」
恐怖で凍りついていた咲子だが、思わず間の抜けた息を吐いた。
猿の分厚い唇から発されたのは紛れもない人語である。
先ほどまでの吠え声とははっきりと違っていた。
「おーい」
再び呼びかけられた。
瞬間、咲子はくらりと眩暈に襲われた。
恐怖からではない。青い猿の発した言葉が頭蓋に反響しはじめたのだ。
理性を司る部位を通りこし、それは脳髄の奥、本能へと訴えかける。
まるで頭の中を弄られているようだった。
「おーい」
「は、はい……」
それは果たして彼女の意思だったのか。
大猿の呼びかけに、咲子はついに応えてしまう。
若妻はふらふらと立ちあがった。
そしてリビングまで歩いていく。
怪猿は当然のごとく、その後に続いた。
広いスペースに移ると、咲子は急に脱衣を始める。
「!!?」
彼女は自分の行動が信じられない。
猿に肌を晒すなど、自身が望むものであるはずがないからだ。
にもかかわらず手はひとりでに動き、怪異の前で脱衣を演じていく。
あとは床に就くだけの夜半である。若妻は軽装だった。
パジャマ代わりの、ゆったりとしたTシャツをまくる。
形の良いヘソ、くびれたウェスト、大きな胸乳が露わとなっていった。
続きは投稿サイトにてご覧いただければ幸いです!